墓石の掃除のしかた|やってはいけない5つのことと手順
墓石の掃除のしかたをやさしく紹介します。基本は水とやわらかいスポンジだけ。洗剤や金たわし、高圧洗浄機、お酒をかけることなど、墓石を傷めるやってはいけないことと、掃除の手順、汚れ別のコツをまとめました。

墓石の掃除は、水とやわらかいスポンジや布だけで十分です。洗剤や金たわしは、石を傷めたり、シミの原因になったりするので使いません。
ていねいにしたつもりが、かえって墓石を傷めてしまうこともあります。まずは「やってはいけないこと」から確かめておきましょう。
墓石の掃除でやってはいけないこと
1. 洗剤や漂白剤を使う
台所や風呂の洗剤には、酸や塩素などが入っているものがあります。石に染みこむと、変色やシミのもとになります。石材用の洗剤もありますが、使うなら石の種類を確かめてからにしましょう。
2. 金たわし・かたいブラシでこする
墓石の表面は、みがいてつやを出しています。かたいもので強くこすると、細かい傷がつき、つやが消えてしまいます。
3. 高圧洗浄機を使う
水の勢いが強すぎると、石と石のつなぎ目や、文字に入れた色がはがれることがあります。
4. お酒やジュースをかける
故人が好きだったからと、お酒を墓石にかける人もいます。けれども、糖分やアルコールがシミやカビ、虫のもとになります。お供えは、器に入れて置き、帰るときに持ち帰りましょう。
5. 真夏の熱い石に、いきなり冷たい水をかける
夏の墓石は、手でさわれないほど熱くなります。急に冷やすと石に負担がかかると言われます。夏は朝や夕方の涼しい時間に行くと安心です。
墓石の掃除のやり方|基本の手順
掃除の前に、まず手を合わせてあいさつをする人が多いです。そのあと、上から下へ進めます。
- 落ち葉やごみ、雑草をとる
- 墓石の上から水をかけ、やわらかいスポンジや布でなでるように洗う
- 彫られた文字の溝は、やわらかい歯ブラシでやさしく洗う
- 花立てや香炉、水鉢の中の古い水や灰を捨てて洗う
- 最後にかわいた布で水気をふきとる
水気をふきとるのは、水あかやカビを防ぐためです。終わったら、花や線香を供えてお参りします。
なお、墓石に水をかけることについては「清めになる」という考えと、「かけすぎないほうがよい」という考えがあります。地域や宗派、家の習わしによって違うので、家族に聞いてみるとよいでしょう。
一度にすべてをきれいにしようとしなくても大丈夫です。毎回少しずつ手を入れるほうが、汚れがたまりにくく、石にもやさしくなります。
汚れ別のコツと注意点
- 鳥のふん … こすらず、水をふくませた布をしばらくあてて、やわらかくしてからとる
- 苔(こけ) … 割りばしややわらかいブラシで、少しずつ落とす
- 白い水あか … 毎回のから拭きで、たまりにくくなる
自分で落とせない汚れや、ひび、かたむきを見つけたときは、無理に直そうとせず、お墓を建てた石材店や霊園の管理事務所に相談しましょう。
また、となりのお墓の区画には入らないように気をつけます。掃除道具は、霊園で借りられることもあります。
あると便利な持ちもの
- やわらかいスポンジ、布(ぬらす用とふく用)
- やわらかい歯ブラシ
- ごみ袋、軍手
- 雑草をとるための小さなかま
- バケツとひしゃく(霊園にあれば借りる)
石材店によっては、掃除や草取りを代わりにしてくれるところもあります。遠くに住んでいて、なかなか行けない家の助けになります。
よくある質問
墓石の掃除はどのくらいの間隔ですればいいですか?
決まりはありません。お盆やお彼岸、命日など、お参りのときにあわせて掃除をする人が多いです。
掃除のとき、お墓に背を向けてもいいですか?
作業中はどうしても向きが変わるので、気にしすぎなくて大丈夫です。気になる人は、はじめと終わりにきちんと手を合わせるとよいでしょう。
今日の一歩
次のお墓参りのために、やわらかいスポンジ、布、歯ブラシを一つの袋にまとめておきましょう。
お墓を洗うと、墓石に刻まれた家紋がよく見えます。その紋の名前がわからなければ、苗字から家紋を引くで似た形を探してみてください。
文・つっちー



