お墓参りで手を合わせるとき何を言う?|伝えたいことの例と作法
お墓参りで手を合わせるとき何を言えばよいのか、やさしく解説します。心の中で伝える近況報告や感謝の例、宗派で違う唱えことば、手を合わせるまでの作法の流れまでまとめました。

手を合わせるとき、決まった言葉はない
お墓の前で手を合わせたとき、「何を言えばいいんだろう」と迷う方は多いです。
まず安心してほしいのは、決まったせりふはないということです。
声に出す必要もありません。
心の中で、故人やご先祖さまに語りかけるだけで十分です。
大切なのは、正しい言葉よりも、思いをこめることです。
話すのが苦手な方は、静かに目を閉じて、故人の顔を思い浮かべるだけでもかまいません。
心の中で伝えたいことの例
何を伝えたらよいかわからないときは、次のようなことを思い浮かべてみてください。
近況報告
- 「今年は仕事をかえて、新しい職場でがんばっています」
- 「子どもが小学校に入りました」
- 「家族みんな元気にしています」
会いに来た報告として、身のまわりのできごとを伝える人が多いです。
生きていたころに話しかけていたように、気負わず語りかけてみましょう。
感謝の気持ち
- 「いつも見守ってくれてありがとう」
- 「おじいちゃんのおかげで、今のわたしがいます」
- 「教えてもらったこと、今も覚えています」
ご先祖さまがいたから、今の自分がいます。
その気持ちを伝えるだけでも、お参りの時間がやさしいものになります。
誓いや決意
- 「これから家族を大切にしていきます」
- 「次はもっと早く会いに来ます」
これからのことを伝えるのもよいでしょう。
自分の気持ちを整える時間にもなります。
伝えないほうがよいこと
お願いごとをしてはいけない、という決まりはありません。
ただ、「宝くじが当たりますように」のような自分の欲だけのお願いは、控えたほうがよいと考える人もいます。
迷ったら、まずは感謝を伝えることを心がけるとよいでしょう。
宗派によって違う唱えことばと作法の流れ
宗派によっては、お参りのときに唱えることばがあります。
代表的なものは次のとおりです。
- 浄土宗・浄土真宗:「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」
- 日蓮宗:「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」
- 真言宗:「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」
- 曹洞宗・臨済宗:「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」
浄土真宗では、お墓参りを故人の冥福を祈る場というより、仏さまへの感謝の場と考えることが多いとされます。
このように、地域や宗派によって考え方や作法は違います。
迷ったときは、家の宗派を家族に確かめてみるとよいでしょう。
唱えことばがわからないときは、無理に唱えなくてもかまいません。
静かに手を合わせ、一礼するだけでも気持ちは伝わります。
手を合わせるまでの流れ
お参りの基本的な流れは、次のとおりです。
- 墓地に着いたら、まず手を合わせてあいさつする
- お墓のまわりを掃除し、墓石を水で清める
- 花やお供え物をそなえる
- 線香に火をつけてそなえる
- 墓石より低い姿勢になり、手を合わせる
- お参りがすんだら、お供え物を持ち帰る
線香の火は、口で吹き消さず、手であおいで消すのが一般的です。
墓地ごとの決まりもあるので、あわせて確かめておきましょう。
家族で一緒にお参りするときは、故人と縁の深い人から順に手を合わせることが多いです。
子どもと一緒なら、「ひいおばあちゃんに、学校のことを話してみようか」と声をかけてみてください。
お墓参りが、家族の歴史にふれる時間になります。
次のお参りの前に、家族に聞いてみる
手を合わせるとき、故人のことをよく知っているほど、伝えたい言葉も自然に出てきます。
祖父母のことを、意外と知らないという方も多いのではないでしょうか。
どんな人だったのか。
どんなことが好きだったのか。
次のお墓参りの前に、家族に少しだけ話を聞いてみてください。
聞き方のヒントは、家族への聞き方にまとめています。
文・つっちー



