自分でやるための手引きです。やり方を全部書きました。 ご自分でやってみたい方は、これで十分できます。
KAKEIZ の診断書は、あなたが覚えていることからできています。 でも、記憶に頼らなくても分かる方法があります。戸籍です。
役所に請求できる戸籍をたどると、多くの家で明治のはじめごろまで——江戸の終わりに生まれた方の名前まで出てきます。
戸籍は、永遠に残っているわけではありません。除籍簿(誰もいなくなった戸籍)の保存期間は、 2010年に80年から150年に延長されました。 ただし延長される前にすでに捨てられたものは、戻ってきません。
全国でおよそ7〜8割は残っていると言われています。でも、残っていない家もあります。 市町村の合併や庁舎の移転で、保管場所が足りずに処分されたものがあるからです。取れるかどうかは、請求してみないと分かりません。
もうひとつ。ご祖父母が元気なうちにしか聞けない話があります。こちらのほうが急ぎます。
いまの戸籍から始めます。
戸籍には、ひとつ前の本籍地が書いてあります。
除籍謄本・改製原戸籍謄本を取ります。
また「前の本籍地」が出てきます。さかのぼれなくなるまで。
多くの場合、明治19年式戸籍というものが最後になります。 そこには、江戸時代の終わりに生まれた方の名前が載っています。
本籍地が遠くても、お近くの役所の窓口で取れるようになりました。
つまり——最初の1〜2代は広域交付で楽に取れますが、そこから先は、結局むかしながらの郵送請求になります。ここが、この作業のしんどいところです。
取れた戸籍に、こんな行があります。
【従前戸籍】東京都〇〇区〇〇町123番地
これが次に請求する先です。ここを読み取って、次へ進みます。 古い戸籍は毛筆の手書きです。旧字体・変体仮名・くずし字が混ざります。 読めない字は、しばらく眺めていると形で分かってきます。
本籍地が遠い場合、そして広域交付で取れない古い戸籍は、郵送です。用意するものは4点。
その市区町村のホームページから「戸籍証明等請求書(郵送用)」をダウンロードして印刷します。 消せるペン(フリクションなど)は使えません。連絡先の電話番号は必ず書いてください。
運転免許証・マイナンバーカードなど。氏名の面と住所の面の両方のコピーが要ります。
ゆうちょ銀行の窓口で買います。除籍・改製原戸籍は1通750円。 何通出てくるか分からないので、多めに入れておきます(750円を4〜5枚など)。余った分は返ってきます。 なお小為替は1枚あたり200円の発行手数料がかかります。750円の小為替を買うのに950円払う計算です。
ご自分の住所・氏名を書いて、切手を貼って同封します。 古い戸籍は何枚も出てくることがあるので、少し大きめの封筒に、多めの切手を。
家系図を作成するため。〇〇(自分の名前)の直系尊属すべての除籍謄本・改製原戸籍謄本を、取得できる範囲ですべて。
「取得できる範囲ですべて」と書くのが大事です。これを書くと、役所の方がさかのぼれるだけ出してくれることがあります。
送り先は、その市区町村の戸籍担当課です。ホームページで「戸籍 郵送請求」と調べると出てきます。 届くまではだいたい2週間みてください。
「廃棄済み」と言われることがあります。そのときは「廃棄証明書」を出してもらってください。 「この戸籍はたしかに存在したが、規定に従って処分された」という証明です。 ここで行き止まりだと分かるので、無駄に探さずに済みます。
戸籍以外から辿る手もあります。
土日しか動けない方だと、小為替を買うところで止まります。ゆうちょ銀行の窓口は平日しか開いていません。
戸籍には、ご家族の離婚・養子縁組・認知など、ご本人が知られたくないことも書かれています。見つけたことを、ご家族のどなたかに話す前に、一度だけ考えてみてください。 家系図は、家族を近づけるためのものです。
それが普通です。結びでは、この取り寄せと読み解きを引き受けています。 聞き書きまで入れて、家の物語を一冊にまとめます。
まずは「うちはどこまで遡れそうか」の見立てだけでも構いません。
この手引きの内容は2026年10月時点のものです。手数料や制度は変わることがあります。 正確なところは、お住まいの市区町村にご確認ください。