KAKEIZ ー家系図ー
KAKEIZー家系図ー
配布資料

戸籍をたどって、家系図をつくる

自分でやるための手引きです。やり方を全部書きました。 ご自分でやってみたい方は、これで十分できます。

はじめに

KAKEIZ の診断書は、あなたが覚えていることからできています。 でも、記憶に頼らなくても分かる方法があります。戸籍です。

役所に請求できる戸籍をたどると、多くの家で明治のはじめごろまで——江戸の終わりに生まれた方の名前まで出てきます。

その前に。急いだほうがいい理由

戸籍は、永遠に残っているわけではありません。除籍簿(誰もいなくなった戸籍)の保存期間は、 2010年に80年から150年に延長されました。 ただし延長される前にすでに捨てられたものは、戻ってきません。

全国でおよそ7〜8割は残っていると言われています。でも、残っていない家もあります。 市町村の合併や庁舎の移転で、保管場所が足りずに処分されたものがあるからです。取れるかどうかは、請求してみないと分かりません。

もうひとつ。ご祖父母が元気なうちにしか聞けない話があります。こちらのほうが急ぎます。

全体の流れ

  1. 1
    自分の戸籍を取る

    いまの戸籍から始めます。

  2. 2
    「前の本籍地」を読む

    戸籍には、ひとつ前の本籍地が書いてあります。

  3. 3
    その市区町村に請求する

    除籍謄本・改製原戸籍謄本を取ります。

  4. 4
    くり返す

    また「前の本籍地」が出てきます。さかのぼれなくなるまで。

多くの場合、明治19年式戸籍というものが最後になります。 そこには、江戸時代の終わりに生まれた方の名前が載っています。

ステップ1 — 自分の戸籍を取る

いちばん簡単な方法:広域交付(2024年3月から)

本籍地が遠くても、お近くの役所の窓口で取れるようになりました。

どこで
全国どこの市区町村役場でも
誰が
本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫(この範囲だけ)
持ち物
顔写真つきの身分証(マイナンバーカード・運転免許証・パスポートなど)1点
手数料
戸籍謄本 450円/除籍・改製原戸籍 750円

ただし、広域交付には穴があります

つまり——最初の1〜2代は広域交付で楽に取れますが、そこから先は、結局むかしながらの郵送請求になります。ここが、この作業のしんどいところです。

ステップ2 — 「前の本籍地」を読む

取れた戸籍に、こんな行があります。

【従前戸籍】東京都〇〇区〇〇町123番地

これが次に請求する先です。ここを読み取って、次へ進みます。 古い戸籍は毛筆の手書きです。旧字体・変体仮名・くずし字が混ざります。 読めない字は、しばらく眺めていると形で分かってきます。

ステップ3 — 郵送で請求する

本籍地が遠い場合、そして広域交付で取れない古い戸籍は、郵送です。用意するものは4点。

  1. 1
    請求書

    その市区町村のホームページから「戸籍証明等請求書(郵送用)」をダウンロードして印刷します。 消せるペン(フリクションなど)は使えません。連絡先の電話番号は必ず書いてください。

  2. 2
    本人確認書類のコピー

    運転免許証・マイナンバーカードなど。氏名の面と住所の面の両方のコピーが要ります。

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    定額小為替(ていがくこがわせ)

    ゆうちょ銀行の窓口で買います。除籍・改製原戸籍は1通750円。 何通出てくるか分からないので、多めに入れておきます(750円を4〜5枚など)。余った分は返ってきます。 なお小為替は1枚あたり200円の発行手数料がかかります。750円の小為替を買うのに950円払う計算です。

  4. 4
    返信用封筒

    ご自分の住所・氏名を書いて、切手を貼って同封します。 古い戸籍は何枚も出てくることがあるので、少し大きめの封筒に、多めの切手を。

請求書の「目的」に書くこと

家系図を作成するため。〇〇(自分の名前)の直系尊属すべての除籍謄本・改製原戸籍謄本を、取得できる範囲ですべて。

「取得できる範囲ですべて」と書くのが大事です。これを書くと、役所の方がさかのぼれるだけ出してくれることがあります。

送り先は、その市区町村の戸籍担当課です。ホームページで「戸籍 郵送請求」と調べると出てきます。 届くまではだいたい2週間みてください。

取れなかったときは

「廃棄済み」と言われることがあります。そのときは「廃棄証明書」を出してもらってください。 「この戸籍はたしかに存在したが、規定に従って処分された」という証明です。 ここで行き止まりだと分かるので、無駄に探さずに済みます。

戸籍以外から辿る手もあります。

どれくらいかかるか(正直なところ)

請求する回数
父方・母方あわせて 8〜15回
1回あたり
請求書を書く → 小為替を買う → 投函 → 2週間待つ
全部でかかる期間
3〜6か月
費用
2〜4万円(手数料・小為替の発行料・切手)
いちばんの山
手書き戸籍の読み解き

土日しか動けない方だと、小為替を買うところで止まります。ゆうちょ銀行の窓口は平日しか開いていません。

ひとつだけ、お願い

戸籍には、ご家族の離婚・養子縁組・認知など、ご本人が知られたくないことも書かれています。見つけたことを、ご家族のどなたかに話す前に、一度だけ考えてみてください。 家系図は、家族を近づけるためのものです。

ここまで読んで「無理だ」と思われたら

それが普通です。結びでは、この取り寄せと読み解きを引き受けています。 聞き書きまで入れて、家の物語を一冊にまとめます。

まずは「うちはどこまで遡れそうか」の見立てだけでも構いません。

この手引きの内容は2026年10月時点のものです。手数料や制度は変わることがあります。 正確なところは、お住まいの市区町村にご確認ください。