お墓参りに行けないときはどうする?|遠方・体調・忙しいときの供養
お墓参りに行けないときはどうすればいいのか。遠方に住んでいる、体調がすぐれない、仕事が忙しい。そんなときにできる供養のかたちを、家で手を合わせる方法や代行、行ける日の考え方とあわせてやさしく紹介します。

お盆やお彼岸が近づくと、「今年もお墓参りに行けそうにない」と気になる方は多いものです。実家から遠く離れて暮らしている。体調がすぐれない。仕事や子育てで時間がとれない。理由は人それぞれです。
お墓参りに行けないことを、必要以上に気に病むことはありません。供養(亡くなった人を思い、なぐさめること)は、お墓の前でしかできないものではないからです。この記事では、行けないときにできることを順に紹介します。
お墓参りに行けないのは悪いこと?
昔から、お墓参りは「ご先祖さまに会いに行く」行事として大切にされてきました。ただ、行けないからといってバチが当たる、という考え方は一般的ではありません。
大切なのは、故人やご先祖さまを思う気持ちだと言われます。暮らし方が変わり、家族が各地に散らばるのは今ではよくあることです。無理をして体をこわしたり、家計を苦しくしたりするほうが、ご先祖さまも心配するかもしれません。
まずは「行けない自分」を責めないこと。そのうえで、今の自分にできる形を選んでいきましょう。
家でできる供養のかたち
お墓に行けなくても、家で手を合わせることはできます。特別な道具がなくても大丈夫です。
仏壇がある場合
仏壇があれば、いつもより丁寧にお参りするだけで十分です。
- 仏壇の中をきれいに拭く
- 季節の花や故人の好物をそなえる
- お線香をあげ、静かに手を合わせる
お盆やお彼岸の時期に合わせて行うと、気持ちの区切りにもなります。
仏壇がない場合
仏壇がない家も増えています。その場合は、故人の写真を棚の上などに置き、小さな花やお水をそなえる方法があります。
写真の前で「元気にしています」と心の中で話しかけるだけでも、立派な供養になると言われます。
お墓のある方角に向かって手を合わせる方もいます。作法は地域や宗派によって違うので、気になる場合は家族やお寺に聞いてみると安心です。
代わりにお参りする・行ける日に行く
代わりにお参りしてもらう
どうしても長く行けない場合は、誰かに代わりにお参りしてもらう方法もあります。
- 近くに住む親戚にお願いする
- お墓のある寺院や霊園に相談する
- お墓参りの代行サービスを利用する
親戚に頼む場合は、お花代やお礼を添えると気持ちが伝わりやすくなります。代行サービスは、お墓の掃除やお花のおそなえをしてくれるもので、写真で報告してくれるところもあります。内容や料金はさまざまなので、事前によく確認しましょう。
行ける日に、行ける形で
お墓参りの時期は、お盆・お彼岸・命日などが一般的です。ただ、その日でなければいけないという決まりはありません。
- 帰省のついでに立ち寄る
- 気候のよい季節にずらす
- 家族の都合が合う日を選ぶ
こうした考え方で大丈夫です。数年に一度でも、行けたときに丁寧にお参りすれば、その気持ちはきっと届くはずです。
行けない時期が続くと、お墓の場所やお参りの作法がわからなくなることもあります。家族の中で知っている人がいるうちに、話を聞いておくと安心です。
家族にお墓のことを聞いてみる
今日できる小さな一歩は、家族にお墓のことを聞いてみることです。
- お墓はどこにあるのか
- 誰が眠っているのか
- いつもどんな作法でお参りしていたのか
こうした話は、改まって聞かないとなかなか出てきません。電話やお正月の集まりなど、話しやすい場面で聞いてみましょう。聞き方のコツは家族への聞き方でまとめています。聞いたことを書きとめておけば、行けない年にも、ご先祖さまを身近に感じられるはずです。
文・つっちー



