納骨堂とは?お墓との違い|種類と選ぶときの注意点
納骨堂とは何か、お墓との違いをやさしく解説します。納骨堂は、遺骨を屋内に納めておく建物のことです。ロッカー型・仏壇型・自動搬送型などの種類と、使える期間や合祀など、選ぶ前に家族で確かめたい注意点をまとめました。

納骨堂(のうこつどう)とは、遺骨を建物の中に納めておく施設のことです。屋外に墓石を建てるお墓とちがい、屋根のある室内でお参りできます。
もとは、お墓ができるまで遺骨を一時的に預ける場所でした。お寺の中に、檀家の遺骨を預かる部屋があったのです。今は、お墓の代わりに長く使う人も増えています。
納骨堂とは|意味としくみ
納骨堂は、法律(墓地、埋葬等に関する法律)で決められた施設です。都道府県知事など自治体の許可を受けて、遺骨を預かることができます。
運営しているのは、主に次の三つです。
- お寺
- 市町村などの自治体(公営)
- 宗教法人などから運営を任された会社(民営)
お寺の納骨堂では、そのお寺の檀家(だんか・お寺を支える家)になることが条件の場合もあります。
納骨堂の種類
納骨堂には、いくつかの形があります。
- ロッカー型 … 同じ大きさの棚が並び、一つずつに遺骨を納める
- 仏壇型 … 上に小さな仏壇、下に遺骨を納める場所がある
- 自動搬送型 … カードなどをかざすと、機械が遺骨をお参りの場所まで運んでくる
- 位牌型 … 位牌(いはい)を並べてまつり、遺骨は別の場所にまとめて納める
- 墓石型 … 建物の中に、小さな墓石を並べる
どの形がよいかは、お参りのしかたや、家族の人数によって変わります。
ロッカー型は一人ずつ納めるものが多く、仏壇型や墓石型は家族で使えるものが多いと言われます。自動搬送型は、街なかのビルの中にあることが多い形です。実際に見学して、お参りする場所の雰囲気を確かめておくと、あとで「思っていたのとちがった」となりにくくなります。
納骨堂とお墓の違い
お墓と比べたときの、主なちがいです。
- 場所 … お墓は屋外、納骨堂は屋内。雨や暑さの日もお参りしやすい
- 掃除 … 墓石の掃除や草取りがいらない
- 立地 … 駅の近くなど、通いやすい場所にあることが多い
- 費用 … 墓石を建てないぶん、お墓より費用をおさえられることが多いと言われます
- 使える期間 … 期間が決まっていることがある
いちばん気をつけたいのが、使える期間です。たとえば「33年」などの期限が過ぎると、ほかの人の遺骨といっしょに納める「合祀(ごうし)」に移る契約がよくあります。合祀のあとは、遺骨を取り出せなくなるのがふつうです。
また、線香や生花をそなえられない施設もあります。お参りのしかたが、これまでのお墓とはちがうことを知っておきましょう。
選ぶ前に確かめたいこと
- 使える期間と、そのあとどうなるか
- 毎年かかる管理費があるか
- 家族が亡くなったとき、いっしょに納められる人数
- 宗派の条件があるか
- お参りできる曜日や時間
永代供養や墓じまいとあわせて考える家も多いです。決める前に、家族みんなで話しておくと安心です。
とくに、ふだんお参りに行くのは誰かを考えておきましょう。駅から近いか、お年寄りでも行きやすいかなど、実際に通う人の目線で選ぶと、長く大切にできます。
お墓と納骨堂のどちらがよいということはありません。家族の住む場所や、これから先のことを考えて、わが家に合うかたちを選ぶことが大切です。
よくある質問
納骨堂に納めた遺骨を、あとでお墓に移せますか?
合祀される前なら、移せることが多いです。ただし、役所での手続きが必要です。契約の内容を事前に確かめておきましょう。
納骨堂でも法要はできますか?
できる施設が多いです。お寺の納骨堂なら、本堂で法要をしてもらえることもあります。施設によって違うので、聞いてみてください。
今日の一歩
ご先祖さまの遺骨が、今どこに納められているか知っていますか。お墓、納骨堂、お寺など、わかる範囲で書き出してみましょう。
わが家のことをどれくらい知っているか、家系図診断で確かめるのもおすすめです。
文・つっちー



