七転び八起きの意味と由来|なぜ八回?だるまとの関係も
七転び八起きの意味と由来をやさしく解説します。七回転んで八回起きるのはなぜか、数の説、だるまとの関係や起き上がりこぼしの話、失敗しても立ち上がる心をはげます言葉としての使い方を紹介します。

何度失敗しても、あきらめずに立ち上がる。そんな姿を表すのが「七転び八起き」です。
七転び八起きとは、何度転んでも、そのたびに起き上がること。人生には浮き沈みがあるけれど、くじけずにがんばろう、という意味の言葉です。
七転び八起きの意味
「七転び」は、七回転ぶこと。「八起き」は、八回起き上がることです。
ここでの「七」は、ちょうど七回という意味ではありません。「何度も」という意味で使われています。
ですから、七転び八起きは「何度つまずいても、そのたびに立ち直る」ということ。人をはげます言葉として、昔から親しまれてきました。
なぜ七回転んで八回起きる?
よく話題になるのが、「七回転んだら、起きるのも七回では?」という疑問です。
これには、いろいろな説明があります。
- 生まれてはじめて立ち上がる一回を、数に入れているという説
- 「転んだ数より、一回多く起きる」という強い気持ちを表しているという説
- 数をきっちり合わせるより、語呂のよさを大事にしたという説
どれが正しいと決まっているわけではありません。ただ、どの説にも「最後は起きて終わる」という前向きな気持ちがこめられています。
七転び八起きとだるま
七転び八起きと聞くと、だるまを思いうかべる人も多いでしょう。
だるまは、禅宗を開いたとされる達磨大師(だるまだいし)の座禅の姿をかたどった人形です。達磨大師は、壁に向かって九年も座禅を続けたという言い伝えがあり、「面壁九年(めんぺきくねん)」という言葉も生まれました。
起き上がりこぼしと、だるま
だるまの多くは、底が丸くて重くなっています。倒しても、ゆらゆらと起き上がる。この「起き上がりこぼし」というしくみが、七転び八起きの心と重なりました。
そのため、だるまは「何度でも立ち上がる」ことの象徴として、商売や受験、選挙などの場で飾られるようになったと言われます。願いをこめて片目を入れる習わしも、地域によって見られます。
だるまが赤い理由
だるまといえば赤い色を思いうかべます。これには、達磨大師の着ていた衣が赤かったから、という説があります。
また、昔は赤い色に病気や災いをよけるはたらきがあると信じられていた、とも言われます。ただし、これは言い伝えとしての話です。今では白や金、黄色など、いろいろな色のだるまも作られています。
七転び八起きの使い方
七転び八起きは、人をはげますときや、自分の人生をふり返るときに使われます。
- 「人生は七転び八起き。また一からやり直そう」
- 「祖父の人生は、まさに七転び八起きだった」
- 「失敗してもいい。七転び八起きの気持ちでいこう」
大切なのは、転ばないことではなく、また起き上がること。失敗を責めるのではなく、立ち上がる力をたたえる言葉です。
落ちこんでいる人にかけるときは、「がんばれ」と押しつけるより、「何度でもやり直せるよ」とそっと伝えるほうが、気持ちが届きやすいかもしれません。起き上がるまでの時間は、人それぞれでいいのです。
よくある質問
七転び八起きの似た言葉は?
「失敗は成功のもと」「雨降って地固まる」などが、似た気持ちを表す言葉としてあげられます。
「七転八倒」とは違うの?
違います。「七転八倒(しちてんばっとう)」は、痛みや苦しみで転げ回ることです。立ち直る意味はないので、まちがえないようにしましょう。
今日の一歩
これまでに「つまずいたけれど、立ち直れたこと」を一つ思い出してみてください。今のあなたは、その起き上がった先にいます。
ご先祖さまも、引っ越しや家の立て直しなど、何度も転んでは起きてきたはずです。名字には、そうした土地や家の歴史が残っていることがあります。苗字の由来をのぞいてみてください。
文・つっちー



