鏡餅の意味と飾り方・鏡開きはいつ?|地域で違う日付も
鏡餅の意味と飾り方、鏡開きはいつかをやさしく説明します。名前の由来、橙や裏白など飾りの意味、飾り始めの日の考え方、1月11日が多い鏡開きの日付が地域で違う理由まで、お正月の前に知っておきたいことをまとめました。

お正月に、丸いお餅を二段に重ねて飾る「鏡餅(かがみもち)」。
鏡餅は、お正月に家に来てくださる年神様(としがみさま)へのお供えです。年神様がやどる場所とも言われます。そして、お正月が終わったら「鏡開き」でいただきます。鏡開きの日は1月11日が多いですが、地域によって違います。
鏡餅の意味と名前の由来
年神様をお迎えするお餅
年神様は、新しい年の実りや家族のしあわせを運んでくると言い伝えられてきた神様です。
鏡餅は、その年神様へのお供えであり、年神様がやどる場所だと考えられてきました。
なぜ「鏡」なの?
名前は、昔の丸い鏡の形に似ていることから来ていると言われます。昔の鏡は、いまのような四角いガラスではなく、丸い金属の鏡でした。鏡は神さまの道具として大切にされてきたものです。
丸い形は、家族が円満であることの象徴ともされました。二段に重ねるのは「年を重ねる」「福を重ねる」という意味だと言われます。
鏡餅の飾り方
よく使われる飾りとその意味
地域や家によって違いますが、よく見られる飾りはこちらです。
- 三方(さんぽう) … 鏡餅をのせる、木の台
- 四方紅(しほうべに) … ふちが赤い紙。四方の災いをはらうと言われます
- 裏白(うらじろ) … 葉の裏が白いシダ。清らかな心を表すと言われます
- ゆずり葉 … 新しい葉が出てから古い葉が落ちる木。家が代々続くことを願います
- 橙(だいだい) … 「代々」と音が同じことから、家が続くことを願います
いまは、みかんで代用する家も多いです。
いつから飾る?
12月28日に飾るのがよい、とよく言われます。「八」が末広がりの形だからです。
一方で、29日は「苦」を連想させるため、さける家があります。31日は「一夜飾り(いちやかざり)」と言って、年神様をお迎えする準備が一日だけでは失礼だ、という考えから、さけることが多いです。
ただし、これは言い伝えです。都合のつく日に、心をこめて飾れば十分です。
鏡開きはいつ?地域で違う日付
鏡開きは、鏡餅を下げて、お雑煮やおしるこにしていただく行事です。
日付は、地域によって違います。
- 1月11日 … 全国でいちばん多い日
- 1月15日・20日 … 関西などで、この日に行う地域があります
- 1月4日 … 京都やその近くで行われることがあります
20日から11日になったという話
鏡開きは、もとは1月20日だったと言われます。江戸時代、三代将軍の徳川家光が4月20日に亡くなりました。そのため、20日をさけて11日に改められた、と伝えられています。
「割る」ではなく「開く」
鏡餅は、包丁で切らずに、木づちなどでたたいて小さくします。もとは武家の行事とつながりがあり、「切る」を嫌ったためとされます。
「割る」も縁起がよくない言葉とされ、「開く」と言いかえました。それで「鏡割り」ではなく「鏡開き」と呼ばれます。
開いたお餅には、年神様の力がやどると考えられてきました。家族みんなで分けていただき、一年を元気に過ごせるよう願ったのです。
よくある質問
鏡餅にカビが生えたらどうすればいい?
カビは見た目だけでなく、目に見えない部分まで広がっていることがあります。無理に食べず、気になる場合は処分を考えましょう。食べ物の安全を一番にしてください。
パック入りの鏡餅でもいいですか?
かまいません。いまは、中に小さなお餅が入ったパック型の鏡餅も多く使われています。大切なのは、お迎えする気持ちです。
今日の一歩
あなたの家では、鏡開きを何日にしていましたか。
1月11日の家もあれば、15日や20日、4日の家もあります。その違いは、家族がどこで暮らしてきたかの手がかりになることもあります。
今度、親や祖父母に「うちの鏡開きは何日だった?」と聞いてみてください。聞き方のコツは家族に聞く七つの質問にまとめています。
文・つっちー
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