「いただきます」の意味と由来|誰に言っているのか
ごはんの前に手を合わせて「いただきます」。毎日言うこの言葉は、いったい誰に向けたものなのでしょう。

ごはんの前に、手を合わせて「いただきます」。
小さいころから言っている言葉なので、意味を考えることはあまりないかもしれません。でも、この言葉は、いったい誰に言っているのでしょう。
「いただく」は、頭の上にのせること
「いただく」の「いただ」は、「頂(いただき)」と同じ。頭のてっぺんのことです。
昔の人は、目上の人から物を受け取るとき、それを頭の上にかかげるようにして受け取りました。ありがたく、うやうやしく受け取る。それが「いただく」です。
感謝の相手は、ひとりではない
「いただきます」と言うとき、その感謝はいくつもの方向に向いています。
- 料理をつくってくれた人
- 野菜を育て、魚をとった人
- そして、食べものそのもの
肉も魚も野菜も、もとは生きていたものです。その命をいただいて、自分の命をつなぐ。 この言葉には、そういう気持ちがこめられていると言われます。
命のバトンという点では、家系図と同じ
自分が毎日食べものから命をもらっているように、自分の命そのものも、親から、祖父母から、ずっと受け渡されてきたものです。
食べものから命をいただくこと。ご先祖さまから命をいただいたこと。どちらも、自分ひとりの力ではない、という同じ話なのかもしれません。
今日の一歩
今日のごはんの「いただきます」は、いつもより少しゆっくり言ってみてください。
おばあちゃんの得意料理や、家で代々つくられてきた味があれば、それも家の大事な記録です。誰から教わった味なのか、聞いてみてください。聞き方は家族に聞く七つの質問にまとめています。
文・つっちー



