秋祭りの意味とは?何を祝う?収穫への感謝と氏神さま
秋祭りの意味は、その年の実りを氏神さまに感謝することにあります。春祭りとの関係、新嘗祭や勤労感謝の日とのつながり、神輿や獅子舞に込められた願いを、やさしく紹介します。

秋になると、町や村のあちこちから笛や太鼓の音が聞こえてきます。
神輿(みこし)をかつぐ人、屋台、獅子舞(ししまい)。子どものころ、楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。
でも、秋祭りがそもそも何を祝うお祭りなのか、考えたことはありますか。
秋祭りは「実り」への感謝
秋祭りのいちばんの意味は、その年の収穫を神さまに感謝することです。
日本は昔から、お米をつくって暮らしてきた国です。春に田植えをして、夏に育て、秋に刈り取る。お米がとれるかどうかは、人びとの命に関わる大事なことでした。
天気や水、土の恵みのおかげで、今年も無事にお米がとれた。その喜びと感謝を、神さまに伝えるのが秋祭りです。
春祭りと対になっている
秋祭りは、春祭りと対になっていると言われます。
- 春祭り … 「今年もよく実りますように」と豊作を願う
- 秋祭り … 「今年も実りをありがとうございました」と感謝する
願って、感謝する。一年の米づくりの始まりと終わりに、神さまとのやりとりがあったのです。
新嘗祭と勤労感謝の日
秋の実りに感謝する行事は、国の行事にもつながっています。
宮中では毎年11月23日に、新嘗祭(にいなめさい)が行われます。天皇がその年の新しいお米などを神々にお供えし、自らも召し上がって、実りに感謝するお祭りです。
この11月23日は、今は勤労感謝の日という祝日になっています。もとは新嘗祭の日でした。働くことと、実りに感謝する日として受け継がれています。
氏神さまとは
秋祭りの多くは、地域の神社で行われます。そこにまつられているのが、氏神(うじがみ)さまです。
氏神さまは、その土地に住む人びとを守る神さまです。もともとは、一族の祖先や、一族が大切にした神さまを指したと言われます。時代とともに、住んでいる地域を守る神さまという意味でも使われるようになりました。
氏神さまに守られている地域の人を氏子(うじこ)と呼びます。秋祭りは、氏子たちが力を合わせて、氏神さまに感謝を伝える場でもあるのです。
神輿や獅子舞の意味
秋祭りには、いろいろな行事があります。それぞれに意味があると言われます。
神輿
神輿は、神さまが乗る乗りものとされています。ふだんは神社にいる神さまが、神輿に乗って町を回り、地域の人びとや田畑を見守る、と考えられてきました。
獅子舞
獅子舞には、悪いものをはらい、福を呼ぶという願いが込められていると言われます。獅子に頭をかんでもらうと、元気に育つという言い伝えがある地域もあります。
お供えとごちそう
お祭りでは、とれたばかりのお米やお酒、野菜などを神さまにお供えします。そのあと、お下がりをみんなでいただくこともあります。神さまと人が、同じものを食べて喜びを分かち合うのです。
お祭りの形や時期は、地域によってさまざまです。
今日の一歩
自分の住んでいる地域の氏神さまは、どこの神社か知っていますか。わからなければ、家族や近所の人に聞いてみてください。
そして、ご先祖さまが暮らした土地にも、きっと氏神さまとお祭りがあります。「おじいちゃんの村のお祭りはどんなだった?」と聞いてみましょう。聞き方のコツは家族に聞く七つの質問にまとめています。
文・つっちー
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