厄払いと厄除けの違いとは?神社とお寺の意味|いつ行く?
厄払いと厄除けの違いをやさしく解説。一般に神社は厄払い、お寺は厄除けと言われますが、厳密な決まりではありません。それぞれの意味、受ける時期の目安、当日の流れと注意点をまとめました。

厄年が近づくと、「厄払いに行ったほうがいいよ」「厄除けはどこでした?」と声をかけられることがあります。
厄払いと厄除け。似た言葉ですが、一般には「神社でするのが厄払い、お寺でするのが厄除け」と言われます。ただ、これははっきりした決まりではなく、呼び方の目安です。
「厄」とは?厄払いと厄除けの意味
「厄(やく)」は、災いや、よくないことを表す言葉です。人生の節目の年に気をつけて過ごそう、という考えから、厄年という習わしが生まれたと言われます。
厄年の年齢や数え方は、別の記事で紹介しています。ここでは、厄とどう向き合ってきたか、に集中しましょう。
厄払い(厄祓い)
「払う(祓う)」は、ついてしまったものを取りのぞく、という意味です。
神社では、神職(しんしょく…神社につとめる人)が「お祓い」をして、身についた厄やけがれを清めます。そのため、神社の場合は「厄払い」と呼ぶことが多い、と言われます。
厄除け
「除ける(よける)」は、近づかないようにする、という意味です。
お寺では、仏さまに祈る「ご祈祷(ごきとう)」で、災いが来ないように願います。そのため、お寺の場合は「厄除け」と呼ぶことが多い、と言われます。
実際は、どちらの言葉も使われる
とはいえ、「厄除け」と書いて受けつけている神社もありますし、その逆もあります。
まとめると、こうなります。
- 厄払い … すでにある厄を払い清める、という考え方。神社でよく使われる
- 厄除け … これから来る厄を防ぐ、という考え方。お寺でよく使われる
どちらも「安心して一年を過ごしたい」という願いは同じです。受ける場所も、神社かお寺かにこだわらず、家から近いところや、家族が昔から通っているところを選ぶ人が多いです。地域や宗派によって呼び方は違うので、行く先の案内に合わせれば大丈夫です。
厄払い・厄除けはいつ行く?
昔から、お正月から節分(2月3日ごろ)までに受ける人が多いです。昔の暦では、立春(節分の翌日)が一年の始まりとされていたためだ、と言われます。
ただ、一年中受けつけているところがほとんどです。誕生日や、自分の気持ちが落ち着く日に行く人もいます。
また、厄年の前の年を「前厄(まえやく)」、あとの年を「後厄(あとやく)」と呼び、三年続けて受ける人もいます。どこまで受けるかは、家や地域の習わし、本人の気持ちしだいです。
当日の流れと注意点
一般的な流れは次のとおりです。
- 受付で申込書に名前・生年月日・住所などを書く
- 納めるお金を渡す(神社では「初穂料(はつほりょう)」、お寺では「祈祷料」と呼ぶことが多い)
- 名前を呼ばれたら、お祓いやご祈祷を受ける
- お札やお守りを受け取る
気をつけたいことも挙げておきます。
- 服装は、派手すぎない落ち着いたものが安心です
- 予約が必要なところもあるので、事前に確かめましょう
- 金額は、それぞれの神社やお寺で決まっています
地域によっては、厄年の人にうろこ模様のものや長いものを贈る習わしもあります。どれも、身近な人を気づかう気持ちから生まれたものです。
よくある質問
厄払いを受けないと悪いことが起きる?
そんなことはありません。厄払いや厄除けは、節目の年に体と心をいたわるきっかけ、と考えるとよいでしょう。不安になりすぎる必要はありません。
家族が代わりに受けてもいい?
本人が行けないとき、家族が代わりに申し込める神社やお寺もあります。受けられるかどうかは、行く先に問い合わせてみてください。
今日の一歩
親や祖父母に、「厄年のとき、どうしてた?」と聞いてみてください。どこに行ったか、だれと行ったか、思わぬ話が出てくるかもしれません。
家に伝わる習わしは、聞かないと消えてしまいます。聞き方のコツは家族に聞く七つの質問にまとめています。
文・つっちー



