家系図の残し方|紙・巻物・額・デジタルの選び方
せっかく作った家系図、どう残せば次の世代まで伝わるのでしょうか。家系図の残し方として、紙・巻物・額・デジタルそれぞれの良いところと注意点、複数で持つ工夫、子や孫へ渡すコツを紹介します。

戸籍を集めて、家族に話を聞いて、ようやく家系図ができあがった。そのあとで、ふと迷うことがあります。
「これ、どうやって残しておけばいいんだろう」
家系図は、作って終わりではありません。何十年先の子どもや孫が手に取れて、はじめて役に立ちます。この記事では、家系図の残し方と、次の世代へ渡すコツをまとめます。
残し方は大きく4つ
紙(ノート・用紙)
いちばん手軽な方法です。A3などの大きめの紙に書いたり、ノートにまとめたりします。
- 良いところ … すぐ作れる。書き足しやすい
- 気をつけること … 折り目や湿気、日焼けで傷みやすい
保管するときは、クリアファイルや封筒に入れ、日の当たらない乾いた場所に置きましょう。鉛筆やにじみにくいペンを使うと、長持ちします。
巻物
昔ながらの家系図の形です。横に長く、何代も続く家の流れを一本で見わたせます。
- 良いところ … 特別なものとして大切にされやすい。法事や集まりで広げると話が弾む
- 気をつけること … あとから書き足すのが難しい
巻物にするなら、書き足し用の余白を残しておくか、別紙に新しい世代を書いて一緒にしまう方法があります。
額
リビングや仏間に飾る方法です。
- 良いところ … 毎日目に入るので、家族が自然と覚える。子どもが興味を持つきっかけになる
- 気をつけること … 日光で色があせやすい。飾る場所を選ぶ
額には、細かい家系図ではなく、祖父母から子どもまでの3〜4世代にしぼったものを入れると見やすくなります。
デジタル
パソコンやスマホ、アプリで作る方法です。
- 良いところ … 書き直しや書き足しが簡単。遠くに住む家族とも共有しやすい
- 気をつけること … 機械の買い替えやサービスの終了で、開けなくなることがある
デジタルで作ったものは、ときどき印刷して紙でも残しておくと安心です。
いちばん大切なのは「複数で持つ」こと
どの形にも、良いところと弱いところがあります。だからおすすめは、ひとつにしぼらず、いくつかの形で持つことです。
たとえば、こんな組み合わせです。
- デジタルで元のデータを作り、更新していく
- 年に一度、印刷して紙で保管する
- 家族それぞれにコピーを渡す
1か所だけにあると、火事や水害、引っ越しのときになくしてしまうことがあります。実家と自分の家、兄弟の家など、別の場所に置いておくと、どれかが残ります。
また、家系図を作るときに集めた戸籍や、聞き取りのメモも一緒に保管しておきましょう。「なぜこう書いたのか」という根拠があると、あとの世代が調べ直すときの助けになります。
次の世代に渡すコツ
家系図は、しまいこむと忘れられてしまいます。渡すときは、紙だけでなく、話をそえるのがコツです。
- 「この人はひいおじいちゃん。こんな仕事をしていたんだって」と、名前に一言ずつ思い出をそえる
- お正月やお盆など、家族が集まる日に広げてみる
- 作った日付と、作った人の名前を書いておく
名前と生まれた年だけの家系図より、ひとりひとりの姿が浮かぶ家系図のほうが、ずっと大切にされます。家系図は、ご先祖さまと子どもたちをつなぐ、家族の記録です。
今日の一歩
いま手元にある家系図やメモが、どこに、何部あるか確かめてみてください。1か所にしかなければ、コピーをひとつ作るだけでも十分な一歩です。
これから作る方は、まず家系図診断で、どこから始めるとよいかを確かめてみてください。
文・つっちー



