母方の家系図をたどる方法|旧姓と母の実家の本籍から
母方の家系図をたどる方法を、順番にそってやさしく紹介します。まず母の旧姓と実家の本籍を知ること、母の戸籍から祖父母の戸籍へさかのぼる手順、家族への聞き方、つまずきやすい点をまとめました。

家系図というと、父方の名字の流れを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、自分につながるご先祖さまの半分は、母方の人たちです。
母方の家系図は、母の旧姓(結婚前の名字)と、母の実家の本籍がわかれば、戸籍でたどることができます。手順は父方と同じで、入り口が少し違うだけです。
母方の家系図をたどる前に知りたい2つのこと
まず、次の2つを確かめましょう。
- 母の旧姓 … 結婚前の名字です。母方のご先祖さまは、この名字の家の人たちです
- 母の実家の本籍 … 母が結婚する前にいた戸籍の本籍地です
本籍は、住所とは違うことがあります。実家がずっと同じ場所でも、本籍は別の町ということもあります。
母方のご先祖さまは、父方とは名字も、住んでいた土地も違うことがほとんどです。自分が知らなかった地域や仕事の話が出てくることもあり、たどる楽しさは父方に負けません。
いちばん早いのは、母本人に聞くことです。母が亡くなっている場合や、わからない場合は、次の戸籍を使った方法で確かめられます。
戸籍で母方をさかのぼるやり方
母方の戸籍は、次の順番でたどります。
- 母が載っている戸籍を取る … 結婚して父と作った戸籍です。自分も載っていることが多いです
- 母の欄の「従前戸籍」を見る … 母が結婚する前にいた戸籍の本籍と筆頭者(多くは母の父)が書かれています
- 母の実家の戸籍を取る … そこには、母の両親(自分の祖父母)や、母のきょうだいが載っています
- さらに古い戸籍へ … 祖父母の欄の「従前の本籍」を手がかりに、一つずつさかのぼります
戸籍を読むときは、母の両親の名前、本籍、生まれた年をメモしておきましょう。次の戸籍を請求するときに、そのまま使えます。
母の両親、つまり母方の祖父母は、自分から見て直系(まっすぐ上の世代)です。なので、その戸籍は自分で請求できます。
2024年3月からは、窓口に行けば本籍地以外の役所でも、直系の戸籍をまとめて取れる「広域交付」も使えます。
母方ならではのつまずきやすい点
母方をたどるときに、よくあるつまずきを知っておきましょう。
- 祖母の実家も母方 … 母方の祖母にも旧姓があります。さらに上をたどると、名字がどんどん増えていきます。どこまで広げるか、先に決めておくと迷いません。まずは「母の両親の家」と「母の祖父母の家」くらいまでを目安にすると、無理なく進められます
- 母が再婚・養子の場合 … 戸籍が何度か移っていることがあります。「従前戸籍」を一つずつ追えば大丈夫です
- 母方の親戚と疎遠 … 戸籍は自分で取れますが、写真や思い出話は親戚しか持っていません。少しずつ連絡をとってみましょう
また、女性が実家から受け継ぐ「女紋(おんなもん)」という家紋の習わしがある地域もあります。母の着物や持ちものに、母方の手がかりが残っていることもあります。
よくある質問
母方の祖父母の戸籍は、だれでも取れますか?
母方の祖父母は自分の直系なので、自分で請求できます。母方のおじ・おばは直系ではないので、ふつうは取れません。
母の旧姓がわからないときは、どうすればいいですか?
父母が結婚したときの戸籍を取ると、母の欄の婚姻の記録に、結婚前にいた戸籍(従前戸籍)の本籍と筆頭者が書かれています。そこから実家の本籍と旧姓がわかります。
今日の一歩
母や、母方の親戚に「お母さんの実家の本籍ってどこ?」と聞いてみてください。わからなければ、「おばあちゃんの生まれた町は?」でもかまいません。
聞き出すコツは、家族に聞く七つの質問にまとめています。
文・つっちー



