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古い戸籍の読み方|手書き・旧字・「戸主」などの用語

古い戸籍の読み方を、はじめての人向けにやさしく解説します。手書きのくずし字や旧字、漢数字の日付、「戸主」「入籍」「家督相続」など昔の用語の意味と、読めないときのコツをまとめました。

古い戸籍の読み方|手書き・旧字・「戸主」などの用語

取り寄せた古い戸籍を開いて、「ぜんぜん読めない」と感じた人は多いはずです。

でも、心配はいりません。古い戸籍は書く場所と決まった言い回しがほぼ同じです。用語と並び方を知れば、少しずつ読めるようになります。

古い戸籍の読み方の基本

まず、全体の形をつかみましょう。

  • 縦書き … 右から左へ読みます
  • 最初に本籍と戸主 … いちばん右に本籍地、その次に「戸主」の欄があります
  • 一人ずつ欄が分かれる … 戸主の次に、その家の人が順に並びます
  • 上の段に出来事、下の段に名前 … 生まれた、結婚した、亡くなったなどの出来事が、上の段に文章で書かれています

このほか、欄の外や上の方に、印やメモのような書きこみがあることもあります。あとから書き足された記録のことが多いので、見落とさないようにしましょう。

古い戸籍の多くは、役場の人が筆で手書きしたものです。人によって字のくせが違うので、まずは読める字から拾っていきましょう。

よく出てくる用語の意味

昔の戸籍には、いまは使わない言葉がたくさん出てきます。代表的なものを紹介します。

  • 戸主(こしゅ) … 「家」の代表者。家族をまとめる立場の人です
  • 前戸主 … その前に戸主だった人。多くは父や祖父です
  • 家督相続(かとくそうぞく) … 戸主の立場と家の財産を、次の人が受け継ぐこと
  • 入籍 … その家の戸籍に入ったこと。結婚や養子のときに出てきます
  • 除籍 … 結婚や死亡などで、その戸籍から抜けたこと
  • 分家 … 家から分かれて、新しい戸籍を作ったこと
  • 入夫(にゅうふ) … 女性の戸主と結婚して、その家に入った夫
  • 隠居 … 戸主が生きているうちに、その立場をゆずること

たとえば「〇〇郡〇〇村 山田太郎二女 入籍ス」とあれば、「〇〇村の山田太郎の二女が、この家に入った」という意味です。お嫁さんの実家がわかる、大事な手がかりになります。

旧字・漢数字・くずし字の読み方

字そのものが読めないときは、次の点を見てみましょう。

旧字(むかしの漢字)

いまの漢字の、もとの形です。たとえば「國→国」「澤→沢」「邊→辺」「壽→寿」「榮→栄」などです。名前や地名によく出てきます。

漢数字

日付や番地は、「壱・弐・参」や「拾(じゅう)」で書かれることがあります。「明治参拾年」なら明治30年です。年は元号(明治・大正・昭和)で書かれているので、西暦に直してメモしておくと、あとで並べやすくなります。

くずし字

筆の流れで形がくずれた字です。「ヨリ」が一字のように見える「ゟ」などもあります。同じ戸籍の中で、何度も出てくる言葉と見比べると、読める字が増えていきます。

読むときは、戸籍をコピーして、わかった字を横に書きこんでいくのがおすすめです。原本には書きこまないようにしましょう。

読めない字は、無理に決めつけず「□」にしておきましょう。あとで別の戸籍と見比べると、わかることがあります。

よくある質問

どうしても読めないときは、どうすればいいですか?

戸籍を出した役所に問い合わせると、読み方を教えてもらえることがあります。図書館の古文書の講座や、くずし字の辞典を使うのも一つの方法です。

古い戸籍に書かれた地名が、いまの地図にありません。

明治から昭和にかけて、町や村は何度も合わさっています。いまの市町村名で調べ直すと、見つかることが多いです。

今日の一歩

手元に古い戸籍があれば、まず「戸主」の名前と、「入籍」と書かれた行だけを探してみてください。それだけで、家の中心の人と、外から来た人が見えてきます。

旧字の名字が出てきたら、苗字の由来もあわせて読んでみてください。

文・つっちー

読むより、1枚つくってみるほうが早いです。

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