本籍地とは?住所との違いと旧地名からわかるご先祖の暮らし
本籍地とは、戸籍が置かれている場所のことで、住所とは別のものです。本籍地と住所の違い、市町村合併で変わった旧地名の調べ方、昔の地名からご先祖さまの暮らした土地を思い描くヒントを紹介します。

書類に「本籍地」を書く欄があって、手が止まったことはありませんか。
「住所と同じじゃないの?」と思う人も多いのですが、実は本籍地と住所は別のものです。そして本籍地は、ご先祖さまの暮らした土地を知る入口にもなります。
本籍地と住所の違い
まず、二つの違いを整理しましょう。
- 住所 … 今、実際に住んでいる場所。住民票に書かれる
- 本籍地 … 戸籍が置かれている場所。戸籍に書かれる
本籍地は、住んでいる場所と同じである必要はありません。日本国内で地番(土地の番号)のある場所なら、どこにでも置くことができます。
そのため、引っ越しても本籍地はそのまま、という人がたくさんいます。祖父母の代から、ずっと同じ本籍地のままの家もあります。
自分の本籍地を知るには
自分の本籍地がわからないときは、次の方法があります。
- 親に聞く
- 「本籍地入り」の住民票を取る
本籍地からわかること
本籍地は、多くの場合「家族がどこに根をおろしてきたか」を表しています。
戸籍をさかのぼると、本籍地が何度か移っていることがあります。たとえば、こんな流れです。
- 祖父の代に、地方の村から都会へ本籍を移した
- 曽祖父の代は、ずっと同じ村に本籍があった
- さらに前の代は、となりの村から移ってきていた
本籍地の移り変わりを追うと、ご先祖さまがどこで暮らし、いつごろ移り住んだのかが見えてきます。
ただし、本籍地は自由に決められるので、必ずしも実際に住んでいた場所とは限りません。目安の一つとして見るのがよいでしょう。
旧地名を調べてみよう
古い戸籍を取ると、今の地図にはない地名が出てくることがよくあります。
市町村合併で地名が変わった
地名が変わった大きな理由の一つが、市町村合併です。
特に平成のころには、全国で合併が進みました。1999年に3,000以上あった市町村は、2010年には1,700ほどにまで減っています。このときに、多くの町や村の名前が消えたり、新しい名前に変わったりしました。
明治や昭和にも、大きな合併がありました。古い戸籍ほど、今とは違う地名が書かれています。
調べるときのコツ
- 戸籍に書かれた地名を、そのまま正確にメモする
- 「〇〇村」「〇〇郡」で検索して、今のどの市町村にあたるかを調べる
- 今の市区町村のホームページで、合併の歴史を確かめる
- 図書館で、昔の地図や地域の歴史の本(市町村史)を見る
古い戸籍の地名は、「〇〇県〇〇郡〇〇村大字〇〇」のように長く書かれていることがあります。大字(おおあざ)や字(あざ)は、市町村の中の小さな区分です。合併の前にあった村の名前が、大字として今も残っていることが多くあります。
今の住所の中に、昔の村の名前が生きているかもしれません。
地名に残る暮らしの手がかり
旧地名には、その土地のようすが表れていることがあります。
- 「沢」「谷」… 山あいの土地
- 「浜」「浦」… 海に近い土地
- 「新田」… 江戸時代などに新しく開かれた田んぼ
ただし、地名の由来には諸説あるものが多く、一つに決められないこともあります。
今日の一歩
まずは、自分の本籍地を確かめてみましょう。わかったら、その地名を地図アプリで検索してみてください。
さらに古い戸籍を取ると、ご先祖さまが暮らした昔の村の名前に出会えます。戸籍の集め方は戸籍の取り寄せ方にまとめています。
文・つっちー



